中小企業省力化投資補助金(一般型)を磐田市でご検討の企業様 ~第1次受付期間は3/19(水)~3/31(月)、カタログ以外も利用できるようになります~

- 2025年から中小企業省力化投資補助金に一般型が新設されます。
- 第1回の申請は2025/3/19(水)~3/31(月)です。
- 『ものづくり補助金』の省力化(オーダーメイド)枠がなくなり、その代替の補助金になる予想です。
- 企業個別の現場の設備や事業内容等に合わせた設備導入にも利用できます。
- 補助率は基本1/2、補助額の上限は750万円から最大1億円です。(従業員数により異なります)
- 採択率は30%程度を予想しており、公募前から事前準備しておくが大切です。
- 業種や自社状況にあった省力化方法を具体的に説明できるか、賃上げも行えるかがポイントになりそうです。

省力化投資補助金は2024年から開始された補助事業です。しかし、2024年は対象として登録された商品しか選べないカタログ型であったため、使い勝手が悪い補助金でした。その改善と思われますが、2025年は一般型(既存のものはカタログ注文型)が新設され、使い勝手がよくなる見込みです。
一方、人気のある通称『ものづくり補助金』は2025年から省力化(オーダーメイド)枠が無くなるため、実態としてはものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠を省力化投資補助金に回すイメージだと思います。


令和7年は赤枠部分がなくなりました。
詳細は中小企業庁の中小企業対策関連予算をご覧ください。
そのため、2025年の省力化投資補助金(一般型)はかなり人気がでそうです。ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠と同水準であれば、採択率は30%前後になると予想できます。
| 公募時期 | 申請者数 | 採択者数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
| 18次公募 | 599 | 204 | 34.1% |
| 17次公募 | 629 | 185 | 29.4% |
申請が早いほうが採択されやすいと言われています。公募開始になってから考えるのでは遅いので、事前に準備しておくことが大切です。とはいえ、公募概要などの詳細はまだ出ていません。昨年までのものづくり補助金省力化(オーダーメイド)枠をベースに検討するのが良いでしょう。
省力化投資補助金は補助額が大きい補助金ですが、これからの補助金は原則として賃上げとセットが主流になると考えています。「補助金で省力化・生産性向上できたよね、その分賃上げしてね」という要望があると思っていただくのが良いと思います。
令和7年 中小企業省力化投資補助金(一般枠)の概要
省力化投資補助金の概要と補助額は以下の通りです。
概要
省力化投資補助金の事業概要です。
(2)一般型
業務プロセスの自動化・高度化やロボット生産プロセスの改善、デジタルトランスフォーメーション(DX)等、中小企業等の個別の現場の設備や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を促進する。
令和6年度補正予算・令和7年度当初予算関連 中小企業省力化投資補助事業から抜粋
ちなみに、ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠の対象事業は以下のようになっていました。
人手不足の解消に向けて、デジタル技術※1等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)※2の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援※3
※1 デジタル技術とはAI、ロボット、センサー等をいう。
※2 ロボット単体の導入ではなく、外部のシステムインテグレータ(Sier)との連携などによりロボットシステム等を構築したものをいう。
※3 基本要件に加えた追加要件の詳細は公募要領を確認ください。令和5年度補正予算・令和6年度当初予算関連 令和5年度ものづくり・商業・サービス補助金の概要についてから抜粋
今回の省力化投資補助金は「企業等の個別の現場の設備や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を促進」と記載されています。内容次第でロボット単体での省力化でも採択されると考えていますので、企業にとって使い勝手がよくなるのではないでしょうか
各業界や自社にあった省力化の具体的な道筋が明確になるほど採択されやすくなりそうです。
基本要件
省力化投資補助金(一般型)の基本要件は以下の通りです。
- 労働生産性の向上
事業計画期間において毎年、申請時と比較して労働生産性を年平均成長率(CAGR)4.0%以上向上させる事業計画を策定 - 1人当たり給与支給総額又は給与支給総額の増加
給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均以上、または年平均成長率を+2.0%以上増加させる事業計画を策定 - 最低賃金の引き上げ
毎年の事業場内最低賃金を事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準とする - 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の公表
従業員数21名以上の場合、交付申請時までに、「両立支援のひろば」に次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表すること
給与支払総額は賞与を含みますので、ベースアップが必要というわけではありません。
4つ目の内容は要注意です。応募時にできていない場合は公表することが求められますが、いずれにしても交付申請時までに必要(候補者決定が6月末ごろなので交付申請は7月頃)になりますので、今から準備しておくことをおすすめします。
また、基本要件の他に以下の要件も満たす必要があります。(該当しない場合は不要です)
- 当該事業計画により業務量が削減される割合を示す省力化指数を計算した事業計画を策定すること
- 事業計画上の投資回収期間を根拠資料とともに提出すること
- 3~5年の事業計画期間内に、補助事業において、設備投資前と比較して付加価値額が増加する事業計画を策定すること
- 外部SIerを活用する場合、3~5年の事業計画期間内における保守・メンテナンス契約を中小企業等とSIer間で締結し、SIerは必要な保守・メンテナンス体制を整備すること
- 金融機関からの資金調達を予定している場合は、金融機関による事業計画の確認を受け、金融機関による確認書を提出すること
補助額
従業員数により変わりますが、補助額は最大で1億円となっています。金額および補助率はものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠と同様です。最低賃金引上げ特例は省力化投資補助金から採用されています。また、大幅賃上げを行うと、補助額がカッコ内の金額に引き上げられます。
| 補助額上限 | 補助率 | |
|---|---|---|
| 従業員5名以下 | 750万円(1,000万円) | 1/2、小規模・再生2/3 ※補助金額1,500万円までは1/2もしくは2/3、1,500万円を超える部分は1/3 ※最低賃金引上げ特例:補助率を2/3に引上げ(小規模・再生事業者は除く。) |
| 6~20人 | 1,000万円(1,500万円) | |
| 21~50人 | 3,000万円(4,000万円) | |
| 51~100人 | 5,000万円(6,500万円) | |
| 101人以上 | 8,000万円(1億円) | |
補助上限引き上げ条件の大幅賃上げとは?
省力化投資補助金の公募概要はまだ公表されていませんが、ものづくり補助金と同様とすると以下の条件に近いものになると考えられます。
- 事業計画期間の給与支給総額を年平均成長率を年6.0%以上にすること。(基本要件1.5%+4.5%上乗せ)
- 地域別最低賃金(静岡県は1,034円(令和6年10月1日発効))+50円以上の水準を維持し、事業場内最低賃金(自社従業員の最低賃金という意味)を毎年、年額+50円以上増額すること。
- 達成に向けた具体的かつ詳細な事業計画(大幅な賃上げに取り組むための事業計画)を提出すること。
なお、計画未達の場合は上限額との差分返還などの要件もあります。大幅な賃上げは経営を圧迫する可能性もあるので、上限額引き上げを利用したい場合には十分検討してください。
省力化投資の事例
省力化(オーダーメイド)枠の詳細事例は公表されていませんが、省力化(オーダーメイド)枠だけ募集があった第17次採択者一覧では静岡県で以下のような採択事例があります。
| 商号又は名称 | 事業計画 |
|---|---|
| 株式会社MKS | 自動化省力化品質向上で電動バイク部品製造等将来計画に展開 |
| 株式会社イハラ製作所 | 人手不足・低コストに対応する自動生産ラインの導入 |
| 株式会社エム・アール・ケー | 生産性を向上するアルミホイール自動加工ロボットシステム |
| 株式会社コバテック | 洗浄・検査工程の自動化で大幅な省人化を実現! |
| 共栄螺子株式会社 | EV用締結部品製造のための自動加工ライン構築による省力化 |
今回初となる省力化投資補助金でどのような申請が採択されるかは実際にはわかりません。業種別には以下のような事例は採択されるのではという声も聞かれます。
| 業種 | 事例 |
|---|---|
| 建設業 | ・ドローンを用いた測量など ・自動化のためのロボット導入 ・IoTを用いた遠隔システム |
| 製造業 | ・検品・仕分けシステムによる工数削減・ミスの低減 ・自動倉庫で入出庫の自動化による生産性の向上、利用率向上 ・マシニングセンタや複合加工機による稼働時間延長、歩留率の改善 |
| 飲食業・サービス業 | ・自動受付・予約システムによる工数削減 ・自動清掃ロボットによる工数削減 |
現在の省力化投資補助金(カタログ型)に掲載されているカテゴリも参考になりそうです。登録製品数が0件で登録されているカテゴリも多くあります。このような機械設備もオーダーメイド枠では利用しやすい(採択されやすい?)かもしれません。

さいごに
省力化投資補助金は使い勝手の良さから申請が殺到する補助金になると予想しています。公募前の準備で採択率が大きく変わることになりますので早めに検討しておくことをおすすめします。
省力化投資補助金(一般型)は2025年初めて募集されます。そのため、公募要領を細かく読み込んで要件を理解しておかなくてはいけません。事務局に確認することも多くなります。採択されないケースもあるので、経営者の貴重なリソースをどれだけ割くのか判断してください。
行政書士は補助金申請の書類作成のサポートができます
補助金申請は内容検討から資料準備まで考えると1~2ヶ月の準備期間を要します。省力化投資補助金の利用を検討されているようでしたらご相談ください。貴社にあった申請内容を一緒に考えさせていただきます。
