【スケジュール確定】中小企業新事業進出補助金の申請期間は2025年6月頃~7月10日(木)|磐田市でご検討の企業様はご相談下さい



新事業進出補助金は令和7年から開始となる補助金です。事業再構築補助金の後継となるイメージの補助金です。当初は新事業の売上割合(規模)などの制約が記載されていませんでしたが、事業再構築と同様の条件となりました。
2025年4月22日に公募要領が公開されました。スケジュールや新規事業売上条件などから、申請ハードルが上がりました。早めの準備が大切です。
- 自社の強みを活かした新事業への進出を支援する補助金
- 下限750万円、補助率1/2なので、1500万円以上の設備投資が必要
- 建物費や建物改修も補助経費対象
- 『くるみん認定』に早めに着手したほうがよさそう
- 申請期間は2025年6月頃~7月10日(木)まで
補助金申請が採択されるかどうかは掛け算のイメージです。とても素敵な新事業を計画しても内容が審査員に伝わらないことには採択されません。採択率が低い補助金ほど申請内容が重要になります。これに申請の早さも影響してきます。
補助金申請は公募要領を読み込むだけでもかなり面倒です。専門家は申請の記載内容と早さの部分でサポートが可能ですので、採択率を少しでもあげたい要望ががあればご相談ください。
【事業の内容】×【申請の記載内容】×【申請の早さ】=採択されやすさ
100点(よい事業)×0.5(記載内容が微妙)×0.8(申請が遅い)=40点
70点(そこそこ事業) ×0.8(記載内容がよい)×1.0(申請が早い)=56点
中小企業新事業進出補助金は2025年6月頃申請開始予定、7月10日(木)締切
スケジュールは以下の通りです
【第1回スケジュール】
公募開始:令和7年4月22日(火)
申請受付:令和7年6月頃(予定)
応募締切:令和7年7月10日(木)18:00
補助金交付候補者の採択発表:令和7年10月頃(予定)
上記のチラシでは、新事業進出補助金の公募開始時期は調整中となっていますが、補助金事務局公募の公募要領には4月開始の記載がありました。令和8年までの公募回数は4回程度となっているため、普通に考えると2025年と2026年に2回ずつ公募がありそうです。
3.事業規模等
令和8年度末までに公募回数は4回程度
6.募集方法と申請受付期間
令和7年4月より公募(公募要領の公開)を行うものとする。事務局公募要領より
新事業進出補助金の採択率は15~30%程度の予想
採択率が実際どうなるかはわかりませんが、初回公募の採択率は30%を下回るのではないかと予想しています。理由は、事務局公募内のシステム定義書に以下の記載があるからです。
(2) 業務規模の想定 (新事業進出補助金の場合)
ア 公募回ごとの事業者数
- 応募事業者は約 10,000 者/公募回を想定する。
- 交付採択事業者は約 1,500 者/公募回を想定する。
【別紙】新事業進出補助金システム(システム要件定義書)より
単純に、1回の公募10000件に対して1500件が採択された場合には採択率15%となります。令和7年度の予算は1500憶円程度です。申請件数が多ければかなり厳しい状況になりそうですが、前述の通り申請のハードルはかなり高い補助金です。
新事業進出補助金の補助率と補助上限、対象経費
補助金額と補助率は以下の通りです。従業員数によって補助額が異なりますが、補助下限はすべて750万円となっています。補助率が1/2なので、1500万円以上の設備投資が必要と読み取れます。1500万円は比較的大きな金額ですが、対象経費に建物費も含まれるため、倉庫や工場といったものを検討される場合には使いやすいかもしれません。
| 従業員数 | 補助金額 (カッコ内は大幅賃上げ特例) | 補助率 |
|---|---|---|
| 20⼈以下 | 750万円~2,500万円(3,000万円) | 1/2 |
| 21〜50⼈ | 750万円~4,000万円(5,000万円) | |
| 51〜100⼈ | 750万円~5,500万円(7,000万円) | |
| 101⼈以上 | 750万円~7,000万円(9,000万円) |
機械装置・システム構築費、建物費、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費、広告宣伝・販売促進費建物費
※当初チラシから順番が変わっており、構築物の記載が無くなっていますが、実際には構築物も対象となりそうです。
基本要件(補助対象者)
要件の詳細は公募要領が公表されてから確認したほうがよいですが、現時点では以下の内容が示されています。①の新規事業については後ほど解説します。⑤に関しては、厚生労働省の『両立支援のひろば』のことだと思いますが、補助事業終了までにという前提となっているので、申請時点で必須ではなさそうです。これに関連するくるみん認定などは加点項目なので早めに対応したほうがお得かもしれません。
- 企業の成長・拡大に向けた新規事業※への挑戦を行うこと
※事業者にとって新製品(又は新サービス)を新規顧客に提供する新たな挑戦であること - 付加価値額の年平均成長率 4.0%以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年平均成長率 4.0%以上増加する見込みの事業計画策定
- 1人あたり給与支給総額の年平均成長率を、事業実施場所の都道府県における地域別最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上増加させる、又は給与支給総額を年平均成長率 2.5%以上増加させる
- 事業場内最低賃金を地域別最低賃金より 30 円以上高い水準とする
- 補助事業終了時点までに、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等していること
| 年度 | 静岡県の最低賃金 | 年平均成長率(CAGR) |
|---|---|---|
| 令和2年度 | 885円 | 3.9667% ⇒2.5%以上のほうが小さくなる |
| 令和3年度 | 913円 | |
| 令和4年度 | 944円 | |
| 令和5年度 | 984円 | |
| 令和6年度 | 1034円 |
新事業進出補助金の加点項目
公募要領に加点項目が公開されました。
- パートナーシップ構築宣言加点
- くるみん加点
- えるぼし加点
- アトツギ甲子園加点
- 健康経営有料法人加点
- 技術情報管理認証制度加点
- 成長加速化マッチングサービス加点
- 再生事業者加点
- 特定事業者加点
以下、事務局公募の内容でしたが、ユースエール認定などは公募要領では削除されていました。
現時点で明示されているのは、『えるぼし認定』『くるみん認定』『ユースエール認定』です。『えるぼし認定』と『くるみん認定』は、他の補助金でも加点対象となることが多いです。プラチナなどを取得している場合は加点が上がるかもしれません。基本要件にも関連する内容が入っているので、早めに取得して加点項目にできると良いと思います。
⑦ ワーク・ライフ・バランス等の推進に関する取組みの認定
以下のうち、該当するものの認定証等の写しを提出すること。基準を満たす場合、加点措置となります。
・女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく認定(えるぼし認定企業・プラチナえるぼし認定企業)
・次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づく認定(くるみん認定企業・トライくるみん認定企業・プラチナくるみん認定企業)
・青少年の雇用の促進に関する法律(若者雇用促進法)に基づく認定(ユースエール認定)事務局公募要領より
それぞれの認定制度の概要は以下の通りです。認定には段階があり、(理念に共感できるなら)下のレベルの認定をとるのはそれほど難しいものではないと思います。気になるものがあれば詳細は社労士さんに確認してみてください。
| 概要 | 法律 | 概要 |
|---|---|---|
| えるぼし認定 | 女性活躍推進法 | 女性の活躍推進に関する取組の実施状況が優良である |
| くるみん認定 | 次世代育成支援対策推進法 | 「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受ける |
| ユースエール認定 | 青少年の雇用の促進等に関する法律 | 若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良である |
新事業進出補助金の新事業とは?アンゾフの成長マトリクスで事例を考える
新事業の定義として、要件には「事業者にとって新製品(又は新サービス)を新規顧客に提供する新たな挑戦であること」と記載がありますが、言葉通りに受け取ればその事業は失敗する可能性は高くなります。
新事業要件の要件
補助金申請する補助事業では、以下の3つすべてを満たす事業計画を策定する必要があります。特に③の新事業売上高要件がでたことでハードルが上がりました。これは事業再構築補助金の条件と同様です。
| 要件 | 要件の概要 |
|---|---|
| ①製品等の新規性要件 | 新たに製造等する製品等が、事業を行う中小企業等にとって、新規性を有するものであること |
| ②市場の新規性要件 | 新たに製造等する製品等の属する市場が、事業を行う中小企業等にとって、新たな市場であること |
| ③新事業売上要件 | 新たな製品等の売上高(又は付加価値額)が応募申請時の総売上高の10%(またはそう付加価値額の15%)以上となること |
アンゾフの成長マトリクスと新事業の関係
新事業を考える上ではアンゾフの成長マトリクスを使って事業を説明するべきだと思います。なぜなら、採択の審査をする側の人間が好みそうなフレームワークだからです。アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を2つの軸にして、既存と新規で戦略を考える方法です。

| 戦略 | 例えば… | 説明のポイント |
|---|---|---|
| ①市場浸透戦略 | ・既存商品のプロモーションなどで認知度を拡大させる | |
| ②新製品開発戦略 | ・食品会社が冷凍食品も開発する | ・顧客ニーズの把握 ・競合との差別化 |
| ③新市場開拓戦略 | ・職人向け製品がメインだったのを一般の人や女性もターゲットにする | ・顧客ニーズの把握 ・ターゲットやポジショニング ・営業力、海外展開 |
| ④多角化 | ・金融、エンタメ、エレクトロニクスのコングロマリット企業など |
この場合、新製品を新市場に送り出す④の多角化が『新事業』のように感じます。しかし、実際には④は失敗しやすく、中小企業にはリスクが大きいため、②か③で勝負することが大切です。
顧客ニーズを把握することはどちらも重要ですが、新製品開発の場合は『競合との差別化』、新市場開拓の場合は市場分析やSTP、さらにどうやって新市場を開拓するのか(できるのか)などが説明できると採択されやすい内容になります。
冒頭の補助金チラシの【活用イメージ】に「機械加工業でのノウハウを活かして~」「医療機器製造の技術を活かして~」とあるように『自社の強みを活かした事業』でないと採択が難しいと考えられます。

もう一つ、アンゾフの成長マトリクスでは④多角化の中での分類もあります。多角化とはいえ、考え方は上の②~④と似たようなもので、集成型はリスクが高く原則NGといえるでしょう。若干違うかもしれませんが、アンゾフの成長マトリクスに重ねると下の図のようなイメージだと理解しています。
いずれにしても、製品・市場ともに既存事業の強みが活かせない新事業計画はせず、既存事業から少し移動することを意識すべきです。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| ①水平型多角化 | 既存技術と関連性の高い新製品を、既存と類似した市場に投入 |
| ②垂直型多角化 | 既存技術と関連性の低い新製品を、既存と類似した市場(川上・川下等)に投入 |
| ③集中型多角化 | 既存技術と関連性の高い新製品を、異なった市場に投入 |
| ④集成型多角化 | 既存の技術や市場とは、全く異なった事業に進出 |

さいごに
新事業進出補助金のポイントは、『新事業に見込みがあるのか』『新事業に自社の強みをどう活かせるか』をうまく説明することです。採択者が好む記載にすることが採択率を上げるポイントになります。初回申請はかなり厳しい競争になりそうな補助金ですので、採択率を少しでも上げたい企業様はお気軽にご相談下さい。
今後補助金を利用したいという企業様はGビスIDプライムアカウントを早めに取得しておくことをおすすめします。現在の補助金申請はほとんど電子申請で補助金申請時に必要となりますが、取得に時間がかかるため、Gビズのアカウントが間に合わずに補助金申請ができなかったとならないようにしましょう。
